かわいいDMは、受け取った人に親しみや楽しさを感じてもらい、商品やブランドへ興味を持ってもらうきっかけになります。ただし、色やイラストをかわいらしく整えるだけでは、購入や来店などの行動につながるとは限りません。本記事では、かわいいデザインを成果につなげたDM事例をもとに、色使いやモチーフ、形状、開封体験などの工夫を紹介します。
東京個別指導学院は、通塾している受験生の保護者に向けて、子どもの友人や兄弟の紹介を促すDMを制作しました。
モチーフに選んだのは、子どもの成長を記録する「母子手帳」です。冊子には、志望校や得意科目、最近興味を持っていること、いつも頑張っていることなどを書き込む欄を設け、親子で子どもの成長について話すきっかけを作りました。
やわらかく親しみやすい見た目だけでなく、受験生の保護者が抱える「子どもとどのように接すればよいか分からない」という悩みに寄り添う内容にした点が特徴です。
その結果、本施策からの紹介による入塾者数は通常施策のおよそ2倍となり、入塾者1人当たりの獲得コストも通常時に比べて7割減少しました。
ベルメゾンは、日頃からコスメを購入している優良顧客へ感謝を伝え、さらなるファン化と関連商品の購入につなげるため、クリスマスプレゼントをイメージしたDMを制作しました。
DMには、クリスマスまでの日数を数えながら窓を開けるアドベントカレンダーの仕組みを採用。ベルメゾンで人気の6ブランド、10商品のパウチサンプルを、一つずつ開けて楽しめる形で封入しました。
サンプルを外した後にもイラストが現れるように設計し、単に化粧品を同封するだけではなく、開けるたびに小さな発見がある体験を作っています。
その結果、DMを送付した顧客の60%以上が化粧品を購入。化粧品以外の商品も含めると、70%を超える顧客から反応が得られました。
土屋鞄製造所は、同社のランドセルを使用して小学校生活の最初の1年を終えようとしている子どもたちに向けて、成長を祝うDMを送りました。
DMには「小学校の最初の1年、よく頑張りました」というメッセージと、子どもが身に着けて楽しめる紙製の「たいへんよくできましたメダル」を同封しました。
ランドセルの購入を直接促すのではなく、子どもの成長を家族と一緒に祝うことで、商品購入後も顧客との関係を深める設計です。受け取った子どもからお礼の手紙が届いたほか、SNSでも話題となりました。
かわいいモチーフと温かいメッセージを組み合わせ、既存顧客にブランドへの愛着を持ってもらうとともに、これからランドセルを選ぶ家庭への口コミにつなげた事例です。
かわいいDMというと、ピンクやパステルカラーを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、かわいらしさを表現できる色はピンクだけではありません。
ベージュやクリーム色はナチュラルでやさしい印象を、ミントグリーンや水色は爽やかで清潔感のある印象を、ラベンダーやくすみカラーは大人っぽく上品な印象を与えます。
重要なのは、色を増やすことではなく、ターゲットやブランドに合った色の組み合わせを選ぶことです。メインカラーとアクセントカラーを絞ることで、まとまりのあるデザインになります。
動物、植物、食べ物、リボン、星、ハートなどのイラストやモチーフは、DMに親しみや楽しさを加える要素です。
ただし、商品やサービスと関係のないイラストを加えるだけでは、何を伝えたいDMなのか分かりにくくなることがあります。
子どもの成長を伝えるならメダル、クリスマスの特別感を演出するならアドベントカレンダーというように、伝えたい内容とモチーフを結び付けることが大切です。
角の丸い写真や囲み、曲線、吹き出しなどは、やわらかく親しみやすい印象を作ります。
一方で、すべての要素に丸みや装飾を加えると、幼い印象になったり、重要な情報が目立たなくなったりする可能性があります。
写真や見出し、申込ボタンなど、強調すべき部分とのメリハリを付け、余白を確保することが必要です。
手書き風の文字は、担当者から直接届いたような温かみや親近感を演出できます。
短いメッセージや見出しに使用することで、受け取った人との距離を縮めやすくなります。ただし、本文や注意事項、価格などに多用すると、文章を読みづらくすることがあります。
手書き風の文字はアクセントとして部分的に使い、長文には可読性の高い書体を使用しましょう。
かわいい形状や仕掛けを取り入れることで、他の郵便物との差別化を図り、開封するきっかけを作れます。
窓を開ける、引っ張る、めくる、組み立てるといった仕掛けは、受け取った人が手を動かして楽しめるため、商品やブランドへの印象も残りやすくなります。
ただし、仕掛けが複雑になるほど、加工費や発送費が高くなる可能性があります。目立つことだけを目的にせず、商品理解や行動につながる仕組みにすることが重要です。
ベージュやアースカラー、植物のイラスト、クラフト紙などを使ったデザインです。落ち着きや温かみを感じてもらいやすく、食品、雑貨、オーガニック商品、子育てサービスなどと相性があります。
色や装飾を控えながら、紙の風合いや手描き風の表現を生かすことで、自然体のかわいらしさを演出できます。
明るい色、大きなイラスト、動きのあるレイアウトを使ったデザインです。子ども向け商品やイベント、スクール、キャンペーン告知などに向いています。
一目で楽しい印象を与えられる一方、色や文字を増やしすぎると情報が散らかって見えるため、最も伝えたい訴求を明確にする必要があります。
くすみカラーや繊細な線、余白、上質な写真や紙質を使ったデザインです。化粧品、アパレル、ブライダル、サロン、高価格帯のギフトなどと相性があります。
モチーフを詰め込まず、色数や文字量を抑えることで、子どもっぽくない洗練されたかわいさを表現できます。
懐かしさを感じる配色や書体、イラストを使ったデザインです。飲食店、雑貨店、地域イベント、趣味性の高い商品などに向いています。
チケットや新聞、昔のパッケージなどをモチーフにすることで、他社とは異なる個性的な世界観を作れます。
子ども、10代、子育て世代、働く30代、シニア層では、かわいいと感じる表現が異なります。
制作担当者の好みだけで決めるのではなく、ターゲットの年齢、生活環境、商品の利用場面、ブランドとの関係を整理しましょう。
誰にどのような感情を持ってもらいたいかを具体化することで、色、イラスト、形状などの方向性を決めやすくなります。
見た目がかわいくても、商品やブランドとのつながりがなければ、受け取った人の記憶には残りにくくなります。
化粧品サンプルをクリスマスまで楽しめるカレンダーにする、子どもの成長をメダルで祝うなど、デザイン自体に商品や企業の姿勢を反映させることが大切です。
かわいいイラストや写真を増やしすぎると、価格、開催日時、申込期限、利用条件などの重要な情報が埋もれてしまいます。
「何の案内か」「どのようなメリットがあるか」「次に何をしてほしいか」の順番で、読み手が迷わないように情報を整理しましょう。
メダル、カード、シール、カレンダー、チェックリスト、クーポンなど、受け取った後も使ったり飾ったりできる要素を加えると、DMが手元に残りやすくなります。
かわいらしい見た目と実用性を組み合わせることで、ブランドを思い出してもらえる期間を長くできます。
DMを見て好印象を持っても、購入や予約の方法が分からなければ、成果にはつながりません。
二次元コード、電話番号、店舗情報、申込期限などは、デザインになじませながらも、見つけやすい位置に配置しましょう。
二次元コードの遷移先は企業のTOPページではなく、DMで紹介している商品やキャンペーンに対応した専用ページに設定することが大切です。
イラスト、柄、写真、色、文字装飾をすべて入れると、かわいいというより、まとまりのない印象になる可能性があります。
使うモチーフや色を絞り、何も配置しない余白もデザインの一部として考えましょう。
丸文字やキャラクター、明るい色を多用すると、大人向けの商品や高価格帯のサービスでは、ブランド価値と合わない場合があります。
大人向けのかわいさを表現する場合は、くすみカラーや細い線、上質な写真、紙の質感などを活用するとよいでしょう。
淡い背景色に細い文字を重ねたり、手書き風の書体を長文に使用したりすると、内容を読みづらくなります。
特に価格、期限、利用条件、連絡先などは、かわいらしさよりも可読性を優先する必要があります。
表紙や封筒のデザインが印象的でも、商品名やキャンペーンの目的が分からなければ、開封されずに捨てられる可能性があります。
封筒や表面を見た段階で、自分に関係のある案内だと判断できるコピーや情報を入れましょう。
制作担当者が考えるかわいさと、顧客が好むデザインが一致するとは限りません。
色、写真、コピーなどが異なる複数案を用意し、A/Bテストによって実際の反応を確認する方法も有効です。
かわいいデザインには、ナチュラル、ポップ、上品、レトロなど、さまざまな方向性があります。
制作会社の実績を確認し、自社が希望するテイストや商材に近い事例があるかを確認しましょう。
単に「かわいく仕上げる」のではなく、なぜこの色や形、イラストを使うのかを説明できる会社が望ましいです。
ターゲットや施策の目的に基づき、デザインがどのような行動につながるのかまで提案してもらえるかを確認します。
変形DM、ポップアップ、サンプル同梱、特殊な紙質などを希望する場合は、企画やデザインだけでなく、印刷、加工、封入、発送まで対応できるか確認しましょう。
特殊な形状は郵便料金や発送方法にも影響するため、仕様を決める前に相談することが大切です。
デザインの好みだけで判断せず、実際の反応をもとに改善できる体制があるかを確認します。
コピーやビジュアルの異なる複数案、A/Bテスト、二次元コードの読み取り数や購入数の計測などに対応できる会社であれば、次回の施策にも結果を生かせます。
かわいいDMは、色やイラストを加えて見た目を整えるだけのものではありません。受け取った人の感情を動かし、商品やブランドに興味を持ってもらうための表現手段です。
今回紹介した事例では、母子手帳、アドベントカレンダー、紙のメダルなど、受け手の生活や感情に関係するモチーフを使い、開封や会話、購入、口コミにつなげていました。
成果につながるかわいいDMを制作するには、誰にとってのかわいさなのかを定め、商品やブランドとデザインを結び付けることが重要です。また、重要な情報の読みやすさや、購入・来店までの行動導線も忘れてはいけません。
DM制作会社によって、ブランドの世界観を丁寧に表現する会社、サンプルや立体加工などの仕掛けを得意とする会社、複数案の検証によって反応率を追求する会社など、強みは異なります。
当メディアでは、顧客との関係性を深めロイヤリティを高めるDM、CVR(成約率)など具体的な数値を追求するDM、購買意欲を刺激するギミックDMなど、目的別におすすめのDM制作会社を紹介しています。
自社に最適なパートナーを探している方は、比較・検討の材料としてお役立てください。
制作会社はそれぞれ得意にしていることが違い、
自社の目指す成果を得意としている会社に依頼をすることがDM施策の効果最大化のための第一歩です。
| リスト作成 | 対応可 |
|---|---|
| 参考価格 | 50万円~ |
| リスト作成 | 不可 |
|---|---|
| 参考価格 | 220万円~ |