SaaSやサブスクリプションサービス、スクール、フィットネス、通販などでは、購入や契約の前に商品・サービスを試してもらう「無料トライアル」が活用されています。しかし、無料であることを伝えるだけでは、必ずしも申込みにつながるとは限りません。本記事では、無料トライアルをDM(ダイレクトメール)で告知する際の訴求やデザイン、申込導線、発送後のフォロー、効果測定のポイントを解説します。
業務システム、マーケティングツール、クラウドサービスなどでは、導入前に操作性や自社との相性を確認してもらうため、無料トライアルが活用されます。
DMでは、「どの業務を改善できるのか」「どの機能を試せるのか」「何日間無料なのか」「導入サポートはあるのか」などを整理して伝えます。
サービスの機能をすべて説明するのではなく、トライアルで何を確認できるのかを中心に訴求することが重要です。
英会話、学習塾、プログラミングスクール、習い事などでは、無料体験レッスンへの参加を促すDMを活用できます。
「無料体験受付中」と告知するだけではなく、実際の授業を体験できる、講師と話せる、レベルチェックを受けられる、教室の雰囲気を確認できるなど、体験する価値を具体的に示します。
特に、入会前に不安を感じやすいサービスでは、体験を通じて疑問を解消できることを伝えるとよいでしょう。
ジム、ヨガ、エステ、サロンなどでは、店舗へ足を運んでもらうこと自体が最初のハードルです。
DMでは、「初回無料」「○日間無料体験」「体験時の持ち物不要」「予約制」「所要時間」などを分かりやすく掲載します。
利用前に気になりやすい設備やサービス内容を写真で見せることで、来店後のイメージを持ってもらいやすくなります。
化粧品、食品、健康食品などでは、商品そのものを無料で試してもらうことで、使用感や味、品質を体験してもらう方法があります。
サンプル申込みのDMでは、「何が届くのか」「何日分なのか」「送料がかかるか」「定期購入が条件か」などを明確にします。
無料であることだけではなく、どのような商品を、どのくらい試せるのかが具体的に伝わる構成にしましょう。
すでに取引のある顧客へ、新サービスや上位プランを無料で試してもらう方法もあります。
「現在ご利用中の○○と組み合わせて使える」「既存会員限定で○日間無料」など、現在の利用状況に合わせた訴求ができます。
新規顧客向けと同じ内容を送るのではなく、既存顧客だからこそ得られるメリットを伝えることが重要です。
資料請求や問い合わせをしたものの、その後メールを開封していない見込み客に対して、別のチャネルとしてDMを届けられます。
過去に一度関心を示している人へ、「まずは無料で試してみませんか」と次の行動を提案することで、再び接点を作れます。
無料期間、無料体験、無料サンプルなど、キャンペーンのメリットを視覚的に大きく打ち出せます。
ただし、「無料」の文字だけを大きくするのではなく、何が無料なのか、どの期間利用できるのか、対象条件は何かを同時に伝えることが重要です。
SaaSやサービスでは、操作画面、利用ステップ、導入前後、使用シーンなどを紙面で整理できます。
文章だけで説明するのではなく、画面キャプチャや図を用いて、トライアル期間中に何を体験できるのかを見せることで、利用後のイメージを持ってもらいやすくなります。
DMから無料トライアル専用のLPへ直接誘導できます。
通常の企業TOPページではなく、トライアル申込みに必要な情報だけをまとめた専用ページへ遷移させることで、申込みまでの負担を減らせます。
まず、無料になる範囲を明確にします。
「無料トライアル」とだけ記載しても、どこまで利用できるのかは分かりません。
無料になる内容と範囲を具体的に伝えることが重要です。
「14日間」「30日間」「○月○日まで」など、期間を具体的に示します。
期間限定キャンペーンの場合は、「申込期限」と「実際に無料で利用できる期間」を分けて記載しましょう。
例えば、「9月30日までに申込み」「利用開始から14日間無料」のように整理すると、誤解を防ぎやすくなります。
利用者が知りたいのは、無料かどうかだけではありません。
例えばSaaSであれば、「実際の操作画面を試せる」「自社データを登録できる」「レポートを作成できる」といった具体的な体験を伝えます。
スクールであれば、授業の進め方、講師との相性、教室の雰囲気など、体験によって確認できるポイントを示します。
誰でも利用できるのか、特定の条件を満たす人だけなのかを明確にします。
対象条件を分かりやすく記載することで、申込み後に利用できないと判明するトラブルを防ぎやすくなります。
無料トライアルでは、利用条件が分かりにくいと不信感につながる場合があります。
必要に応じて、次の内容を明記します。
無料であることだけを強調し、重要な条件を小さな注釈に隠すような見せ方は避けましょう。
二次元コードや専用URLを掲載します。
「無料トライアルを始める」「無料体験を予約する」「無料サンプルを申し込む」など、読み取った先でできる行動を具体的に示すことが大切です。
無料であることだけを訴求すると、「安いから試す」という動機に偏り、サービス本来の価値が伝わらない場合があります。
「導入前に操作性を確認できる」「自分に合うか確かめられる」「購入前に使用感を試せる」など、トライアルを使う意味を伝えましょう。
「14日間無料」と伝えるだけでなく、「14日間で○○業務の効率化を体験」のように、利用後にどのような変化を確認できるのかを示します。
商品やサービスを試すことが目的ではなく、その先にある課題解決や変化をイメージしてもらうことが重要です。
無料トライアルに申し込まない理由として、次のような不安が考えられます。
実際に該当する場合は、「自動課金なし」「クレジットカード登録不要」「いつでも解約可能」「初期設定サポート付き」など、安心材料を明記します。
無料で試せるとしても、開始までの手続きが複雑に見えると申込みをためらわれる可能性があります。
例えば、次のように3ステップ程度で示します。
実際の手続きが簡単であることを視覚的に伝えます。
期間限定のキャンペーンであれば、申込期限を明確にします。
「いつか試そう」で終わらないよう、行動するタイミングを作ることが目的です。
ただし、実際には期限がないにもかかわらず「今だけ」「期間限定」と表示するなど、事実と異なる限定表現は避けましょう。
「無料」の文字だけを最も大きく表示しても、何を試せるのかが分からなければ申込みにはつながりません。
「○○を14日間無料で体験」「初回レッスンを無料で受講」など、商品・サービスと無料訴求をセットで見せます。
「無料」と記載した場所から離れた小さな文字で条件を説明すると、内容が伝わりにくくなります。
期間、対象者、自動更新の有無など、重要な条件は無料訴求の近くに配置しましょう。
SaaSなら操作画面、スクールなら授業風景、フィットネスなら施設やトレーニング風景などを掲載します。
無料という金銭的なメリットだけでなく、実際にどのような体験ができるのかを視覚的に伝えます。
「資料を見る」「問い合わせる」「無料体験する」など、複数の行動を同じ強さで掲載すると、読み手が迷う場合があります。
無料トライアルへの申込みが主目的であれば、「無料で試す」「無料体験を予約する」を最も目立たせます。
資料請求や問い合わせをしたものの、契約まで進んでいない見込み客に対し、次のステップとして無料トライアルを案内します。
すでに商品やサービスへ関心を示しているため、「資料では分かりにくかった部分を実際に試して確認できます」といった訴求ができます。
商談後に「社内で検討します」となり、その後動きが止まっている企業へ、「まずは無料で試してみませんか」と提案する方法があります。
導入への不安が原因で検討が止まっている場合、無料トライアルを判断材料として活用してもらえます。
既存顧客や過去の見込み客へ、新サービスや新機能を無料で体験できる期間を案内します。
「以前検討したが導入しなかった人」に対して、新しい価値を伝える再接触の機会にもなります。
契約更新や買い替えが起こりやすい時期を把握できる商材では、そのタイミングに合わせて無料トライアルを案内します。
利用者が比較・検討を始める時期に合わせて情報を届けることで、選択肢として認知してもらいやすくなります。
DMで無料トライアルの存在を認知してもらい、その後メールから申込ページへ誘導します。
紙面で興味を持った人が、メールから簡単にアクセスできるようにすることで、申込みの負担を減らせます。
BtoBサービスでは、DM発送後に営業担当者から電話する方法があります。
「先日お送りした無料トライアルのご案内をご覧いただけましたか」と伝えることで、会話のきっかけを作りやすくなります。
トライアルの利用方法や、導入時の疑問をその場で確認できる点もメリットです。
DMでは、トライアルを利用するメリットや対象者を簡潔に伝え、詳しい機能、利用条件、FAQなどは専用LPで説明します。
DMとLPのキャッチコピーやデザインを統一し、紙面からWebへ移動した後も同じ内容だと分かるようにします。
トライアル案内ページへアクセスしたものの申し込まなかった人に、Web広告で再度接触する方法もあります。
一度の案内で終わらせず、複数のチャネルを使ってトライアルの存在を思い出してもらいます。
無料トライアルへ申し込んでも、実際にはほとんど利用されないケースがあります。
申込み後に、初期設定方法、使い方ガイド、オンボーディング、初回予約などを案内し、できるだけ早くサービスを体験してもらいましょう。
申込み数ではなく、実際に利用を開始してもらうことが本契約への第一歩です。
SaaSであれば、「まず使ってほしい機能」「利用3日目に確認したい機能」「活用事例」などを段階的に案内します。
トライアル期間中にサービスの価値を十分に体験できなければ、無料期間が終了しても本契約につながりにくくなります。
無料期間が終了する前に、終了日やその後の扱いを案内します。
自動更新されるサービスの場合は、その条件を明確に伝えます。自動更新されない場合も、「○月○日で利用できなくなります」と知らせることで、継続利用を検討するきっかけになります。
トライアル終了時には、有料プランで利用できる機能、料金、サポート内容、導入事例などを整理して案内します。
可能であれば、無料期間中の利用状況や成果を見せることで、「導入するとどのような価値が得られるか」を判断しやすくします。
DM専用の二次元コードを設定し、紙面から何人がWebページへアクセスしたかを確認します。
読み取り率は、以下のように算出できます。
二次元コード読み取り数 ÷ DM発送数 × 100
DM発送数に対して、何件の無料トライアル申込みがあったかを確認します。
無料トライアル申込数 ÷ DM発送数 × 100
ターゲットや訴求内容を変えた場合は、施策ごとに比較すると改善点を見つけやすくなります。
申込みだけではなく、実際にサービスの利用を開始した割合を確認します。
利用開始者数 ÷ 無料トライアル申込者数 × 100
申込みは多いのに利用開始率が低い場合は、初期設定や利用開始までの導線に課題がある可能性があります。
SaaSやサブスクリプションサービスでは、無料トライアル利用者のうち、何人が有料契約へ移行したかを確認します。
有料契約者数 ÷ 無料トライアル利用者数 × 100
トライアル施策は、申込率だけではなく、最終的な有料転換率まで追うことが重要です。
DM制作費、印刷費、発送費などを含めた施策費用と、有料契約数を比較します。
例えば、次のように算出できます。
DM施策費用 ÷ 有料契約数
無料トライアルへの申込み数が多くても、有料化につながっていなければ、施策全体を見直す必要があります。
無料であることだけを強調しても、何を試せるのか、利用すると何が分かるのかが伝わらなければ申込みにはつながりません。
無料という条件と、商品・サービスを試す価値をセットで伝えましょう。
無料期間、対象者、自動更新、送料などの重要な条件が分かりにくいと、不信感につながる場合があります。
「無料」の近くに主要条件を掲載し、詳細はWebページでも確認できるようにします。
無料トライアルの段階で必要以上の情報を入力させると、途中で離脱される可能性があります。
トライアル開始に本当に必要な情報を整理し、できるだけ簡単に申し込める導線を作ります。
トライアルへ申し込んでも、実際にサービスを使ってもらえなければ本契約にはつながりません。
初期設定、使い方、活用方法など、利用開始後のフォローまで設計しましょう。
トライアル終了後に自動更新されるのか、利用停止になるのか、有料プランへ移行する必要があるのかを明確にします。
利用者が安心して申し込めるよう、終了後の流れまで分かりやすく伝えましょう。
新規見込み客、資料請求者、過去の問い合わせ客、休眠顧客、既存顧客など、誰に送るかによって訴求内容は変わります。
保有データや目的をもとに、送付対象の整理から相談できる会社か確認します。
「無料」を大きく見せるだけではなく、トライアルで何を体験できるのか、どの課題を解決できるのかをコピーに落とし込める会社が望ましいです。
商品やサービスの強みを理解し、「無料だから試す」ではなく「価値を確認するために試す」DMを提案できるか確認しましょう。
DMから専用LPへ誘導する場合は、紙面だけでなくWeb上の申込導線も重要です。
DMで興味を持った人が、LPで同じ訴求を確認し、そのまま申込みまで進めるように設計できる会社が適しています。
専用の二次元コードやURLを活用し、DMから何人がトライアルへ申し込み、実際に利用し、有料契約へ移行したかを確認できるかを見ます。
発送して終わりではなく、結果を次回のDM施策へ反映できる会社を選びましょう。
無料トライアルの告知では、単に「無料」と伝えるだけではなく、誰に試してほしいのか、何を体験できるのか、利用すると何が分かるのかを具体的に伝えることが重要です。
DMでは、無料になる範囲、期間、対象者、利用条件、申込方法を整理し、受け取った人が安心して次の行動へ進めるようにします。
また、無料トライアルは申込みがゴールではありません。実際に利用を開始してもらい、サービスの価値を体験してもらったうえで、有料契約へつなげる必要があります。
そのため、DM発送後もメールや架電、専用LP、利用開始サポートなどを組み合わせ、トライアル期間全体を設計することが大切です。
DM制作会社によって、ターゲット設計、リスト作成、CVR(成約率)改善、ブランド表現、DMとWebの連携など、得意分野は異なります。
当メディアでは、顧客との関係性を深めるDM、具体的な数値成果を追求するDM、購買意欲を刺激するギミックDMなど、目的別におすすめのDM制作会社を紹介しています。
無料トライアルの申込みから本契約までつなげたい方は、自社の課題や目的に合う制作会社を比較する際の参考としてお役立てください。
制作会社はそれぞれ得意にしていることが違い、
自社の目指す成果を得意としている会社に依頼をすることがDM施策の効果最大化のための第一歩です。
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