DMとオートコールの違いとは

DMのように消費者1人1人にアプローチする方法として「オートコール」があります。どちらも同じような目的を持つものですが、DMとオートコールには違いがあります。両者を効果的に使いこなすためには、DMとオートコールの違いについて把握し、それぞれの特性を引き出すように利用しなければなりません。

そこでここでは、違いや特徴、併用することのメリットについて解説します。

オートコールとは

「オートコール」とは、電話への案内を自動化させるシステムのことです。従来のコールセンターによる案内では、スタッフが消費者に架電をして話すというスタイルが一般的でした。

しかしオートコールでは消費者に向けて電話を発信した後に、録音された音声による案内をします。スタッフが話さなくても内容が伝わるため、コールセンターの業務効率化に大きく貢献するものです。またプッシュ操作により、架電先の消費者からのレスポンスも受け取れ、双方向での情報交換も可能となります。

メリットもあるオートコールですが、オートコールサービスでは固定電話にしか発信できないこともあり、若い消費者への訴求がしづらいデメリットもあります。

DMとオートコールの違い

DMとオートコールの主な違いは、反応率とコストにあります。

DM発送では一般的に反応率が低いとされており、レスポンス率においては2%以下という報告もあるほどです。オートコールにおいてはアンケート調査の回答率をもとにすると、固定電話の場合で7~8%という結果があります。

ご紹介した調査結果のみを参考にすると、DMよりもオートコールの方が反応率が高いという結果です。ただしオートコールの場合はスマートフォンや携帯電話に発信できないこともあるため、単純に反応率を比較するわけにはいきません。

しかしコスト面から考えれば、オートコールの方に軍配が上がります。DM1通とオートコール1件にかかる費用には大きな違いがあり、電話のみで終えられるオートコールの方が費用削減効果は高くなる傾向です。

参照元URL:J-Net21公式HP(https://j-net21.smrj.go.jp/qa/development/Q0339.html
参照元URL:【PDF】日本世論調査協会報『よろん』「社会調査研究センターの新ミックス・モード調査」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/yoron/127/0/127_33/_pdf

DMとオートコールは併用可能?

DMとオートコールにはそれぞれ違いがありますが、それらを加味して、併用する方法もあります。DMとオートコールの併用は可能です。

たとえばDMを先に発送して読んでもらったころに、オートコールでさらにフォローする方法が考えられます。またDMを開封していない消費者に対するフォローコールとしても役立ちます。オートコールの反応率の高さを踏まえると、電話がかかってきたことを契機として、まだ未開封であったDM開封につながる可能性もあります。

DMとオートコールを併用すれば、それぞれのメリット・デメリットを活かしながら、さらに効果的なマーケティングを目指せる可能性が高まるでしょう。

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